きとら農園

The appeal of kuwanoha-cha

桑の葉茶の魅力

かつて、きとらの地は、蚕を育てて絹糸を製造する「養蚕業」が栄えた場所であり、広大な桑園が広がっていました。
 現在では養蚕は廃れてしまい、山には使われることのなくなったたくさんの桑の木が残されていました。その豊富な桑の木を何か有効活用できないかと思っていたところ、たまたま地元の方から「昔は健康のために桑の葉を煎じて飲んでいた」という話を聞きました。調べてみたところ、桑の葉には「DNJ」という成分が大量に含まれている事を知りました。この成分をたっぷりと含んでいるのは桑の葉だけとのことでした。
 DNJ(1-デオキシノジリマイシン)は、血糖値上昇抑制物質として今非常に注目されている成分です。

糖の吸収を抑える作用があるため、ダイエットや糖尿病予防、更には便秘の改善にも効果があるという事で、これは是非お茶として加工できないだろうか…と思い、独学で製法を勉強して「桑の葉茶」の製品化に至りました。
 一般的な桑の葉茶は、畑で栽培された桑の葉を使用していますが、当園の桑の葉茶はきとらの山中に自生する天然の桑の葉のみを収穫していますので、農薬・化学肥料などは使われておりません。また、桑の葉茶にはカフェイン・タンニンが含まれておりませんので、お子様からご年配の方まで安心してお召し上がり頂けます。

一般的な桑の葉茶の桑の木は、畑で収穫しやすいように栽培されているため、人間の身長ほどの背丈に抑えられています。当園の桑の葉茶に使用する桑の木は天然のため、背丈も10メートル以上の大木です。5メートルの梯子に立っても届かず、木に直接よじ登って収穫することも多々あります。足場が悪く周りに雑木が生い茂っているため、収穫作業は非常に危険を伴います。

収穫した桑の葉は一枚一枚手作業で洗浄するのですが、その際もカルキ臭がつくのを避けるため、水道水を使わずに滝から引いた天然水を使って洗浄しています。

洗浄を終えた桑の葉は大釜で蒸しあげますが、その際にも山の天然水を使い、電気・ガスを使わずに、里山の間伐材の薪の炎でじっくり蒸しあげています。

蒸しあげた桑の葉を乾燥し、味が出やすいように独自の技術で粉砕加工します。

味がよく出て飲みやすいテトラパックに加工しております。

天然の素材の風味を損なわずに環境に優しく持続可能な製法で仕上げていますので是非ご賞味頂ければと思います。